株式会社リソース・インターナショナルより
海外の最新トレンドを
「Resource News」としてお届けしています。
NEWS
2021年の新コレクションが順次入荷中です。
世界的に大きなインテリア展示会も、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響ですべて中止を余儀なくされました。
各ブランド・メーカーは晴れやかに新作をお披露目する機会こそ得られませんでしたが、リソース・ショールームでは例年と変わりなく各社の新作コレクションのサンプルを取り揃えています。
TOPICS

サスティナブルへの取り組み Casal社の場合

国連総会で採択された持続可能な開発目標 - SDG's~2030アジェンダの年限である2030年まで10年を切りました。
テキスタイルの分野でも、2030アジェンダへの取り組みを積極的に経営に導入するメーカーや啓蒙発信を行い意識を共有していこうとするブランドなどが見られるようになってきました。
フランスのテキスタイルブランド「Casal」は、2021年の新コレクションの目玉として「NATURELLEMENT collection」を発表しました。環境問題を中心に持続可能な社会への取り組みを、様々な試みを通して体現し表現したユニークなコレクションです。
見本帳の試み

「NATURELLEMENT collection」の見本帳は、従来のものと大きくデザインを変えています。

サスティナブルというコレクションのコンセプトを大きく打ち出し細部にも工夫が見られます。ロゴマークも新しく作られ、使い分けられています。

絹目光沢のグレー地に白抜きのロゴ、というシンボルとなるスタイルはここではお預け。

ブックの表紙はリサイクル・ダンボールを使用。リサイクルの阻害となるラミネート・コーティングはしていません。収録する写真などのカラー印刷も極力控えられています。

持ち手にはジュート紐を使用。ジュートは地元フランスで栽培されており、栽培に多くの水を使用せず、農薬の必要がありません。

 

素材の試み

テキスタイル製造においてサスティナブルを目指すにあたり、いくつかの方向性があります。

 

リサイクル素材の活用技術革新を進める

近境で栽培される天然素材を有効活用する

CO²排出量を削減しながら、水の消費量と有害な化学物質の使用を最小限に抑える

 

「NATURELLEMENT collection」は、フランスで生産されるリネン、ジュート、そしてリサイクル・コットンを中心にしたコレクションとなっています。

リネンやジュートは、栽培に関して多くのメリットがあります。成長が早いこと、少量の水で育つこと、農薬や化学肥料の必要がないことなどが利点として挙げられます。

 

天然繊維を原料とした上で、さらに色味も自然に依存するような工夫も行っています。

栽培地や収穫時期、気候条件により素材自体の色に差が生まれます。これを選り分けることでカラーバリエーションに活かしています。

コットンは、栽培に多くの水を必要とします。土壌を整え、植物として育成して作物を収穫するためのカーボン・フットプリントを加えると多大な環境コストになります。

リサイクル・コットンは、紡績工場でこぼれ落ちたわたや縫製工場での裁断くずを集め破砕して糸を作るものです。新たな綿栽培が不要になり環境資源の使用を抑えることができます。

 

繊維の洗浄には、紫外線を利用した繊維洗浄工程を採用し水の消費量を極力抑えています。また製造工程に必要なエネルギーのほとんどを太陽光発電で賄っています。こうした施設を整え、衣料品からの繊維回収の試みも始まっています。

美しさへの試み

天然素材は自然な風合いが魅力ですが、製品としての美しさのためには様々な工夫も必要になります。

リサイクル・コットンは、繊維が短いため糸にすると太くなってしまいます。リネンや長繊維のポリエステルをブレンドしながら欠点を補い、テキスタイルとして魅力のあるものになるよう試行錯誤しています。

リネンに柔らかさや味わいを加えるためにストーンウォッシュ加工を加えることがあります。そうした場合でも、酵素やブリーチなどの方法を使わず天然の石を使って洗いをかけて仕上げています。

 

またナチュラルな風合いの商品ばかりでなく、洗練された仕上がりにするためにバスケット織りやクレープ織りなどの工夫を加え、バリエーションに富む美しい生地に仕上げる工夫をしています。コレクションは全部で16デザイン。どれも違った表情を見せています。

信頼への試み

商品開発に当たっては、その柱となる基本方針をしっかりと定めています。

 

環境に配慮した商品を使いたいという要望に応えること

繊維業界の目指すサスティナビリティに貢献すること

耐久性のあるテキスタイルを作ること

需要を満たすコスパに優れたテキスタイルを作り続けること

 

こうしたポリシーのもと動き出したサスティナブルへのトライアル・プロジェクトである「NATURELLEMENT collection」は、二つの基準に準拠しています。

 
GRS(グローバル・リサイクルド・スタンダード)
 
リサイクル原料のトレーサビリティ(廃棄されたものを回収した段階から、最終製品が製造され、販売されるまでの間に、非認証原料の混入がないかなどの担保)だけではなく、有害化学物質を含む加工薬剤の排除、廃水管理やエネルギー使用などの環境面、最近は日本でも話題となっている労働時間や各種ハラスメントのチェックなどの労働環境面、倫理面も審査項目となっています。
 
Oeko-Tex®(エコテックス スタンダード100)
 
繊維・皮革製品における「健康に害を及ぼす恐れのある有害物質」が含まれていないことを証明する、「安心・安全を保証する」認証です。300項目以上の有害物質が対象となっており、製造プロセスで使用される原材料・染料等も対象になっています。
PICK UP

展示会で発表された新作商品やコレクションを弊社取り扱いの海外ブランドと併せてご紹介いたします。

Rug collection /  ANGELO(ベルギー)

カーペット産業の盛んなベルギーにあって、創業から20年というANGELO(アンジェロ)社。

取り扱い商品は幅広く、様々なタイプのトレンドデザインのラグを取り揃えています。

 

素材はウールをはじめビスコース、リネン、バンブーなど。ハンドタフトやハンドノット、ハンドウーブンなど、ハンド・メイドのコンテンポラリーなラグは、空間を明るく彩ります。

個人邸のみならずホテルやショップ、ゴルフ場などにもANGELOのラグは使われています。

数種のスタンダードサイズのほか、カスタムメイドにも対応しています。

お好みのサイズへの仕立てのほか、色変更も可能な商品があります。また、一からののオリジナルデザインによるカスタムの相談も受けています。

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